モノゴトにゃ裏がある
先日「アリババのジャック・マー会長の長時間労働支持発言が炎上」という記事を読んだのですが、いろんな意味で腑に落ちない。
ココで言う長時間労働とは、午前9時から午後9時まで週6働く、「996システム」。
最近、「996システム」について中国人の友人知人と話す機会が何度かあったのですが、どちらかというと肯定的な意見が多い。
❶自己成長のために働きたい人❷残業代で稼ぎたい人❸田舎に仕送りしたい人❹仕事にやりがいを感じる人 もっと頑張りたい!!とやる気に溢れている人がソコソコいまして、そういう人からすると「996システム」自体に反感を覚えない。
とはいえ、中流階級以上の家庭の上海人(若者)は、あまり競争を好まない所謂のほほん系が多く、すごくフワッとしています(笑)
ウチの中国人スタッフもフワッとしているから、「何時に出勤してもOKやで、今日は仕事ないから帰宅してOKやで」と甘やかしていますが、なんだかんだ忙しい時はめちゃくちゃ残業してくれます。
が、しかし、ですよ、このフワッとした子たちでさえ「996システム」自体を批判していません。
中国人は「何者にも属していない自分」を超大切にしています。
会社への愛着や忠誠心や執着心など少ないため、驚くほどスパッと辞めて転職や独立する人も多く、結構な割合で起業します。
「起業」という生き方が普通の社会に生きています。
自分の力で生きていくためには、ある時期は「996システム」どころか「365日24時間営業」で頑張らないとダメ!!というのを知っているんですよね。
中国人は「自分」という意識が強く、「集団に属している自分」という考え方が薄い。
結局のところ何が言いたいのかと申しますと、「996システム」も使いようでして、「996システム」が悪と決めつけるのは間違っています。
先ほど述べたように、❶自己成長のために働きたい人❷残業代で稼ぎたい人❸田舎に仕送りしたい人❹仕事にやりがいを感じる人…..からすると「996システム」バンザイなわけですよ。
逆に、❶仕事は適当にしたい人❷仕事は収入を得るためだけの手段…..からすると「996システム」クソ喰らえなわけですよ。
このご時世、これが正解!なんてもんは存在しませんからね。
やるのも、やらないのも、その人次第。正しいか、間違っているのかも、その人次第。
これを言っちゃ身も蓋もない話になるのですが、頑張った分だけ報われるなら、本人が長時間労働でもOKなら、やればいいだけの話。働き方は個人の自由。
最悪なのは、頑張っても報われない、将来に希望がない社会。
私自身、24歳のときに上海で起業してから数年間は、「996システム」なんかよりも働いていましたからね(笑)
会社が成長している時(伸びている時)は仕事が楽しいだけでなく、やればやるほど成果が出るから苦にならないんですよね。
起業家として負けないためには、公私の区別なく、我武者羅に頑張らないとダメな時期が必ずあります。
綺麗事だけではやっていけない。
私が事業者としてソコソコやれているのは、おそらく一般の人の10倍働いたから。
でも、これって別に珍しい話でも何でもなく、今も、本気で成功しようと思っている人達は労働時間なんて気にせず、めちゃくちゃ働いています。
今も昔も、そうやって成功を勝ち取ってきたのではないでしょうか?
中国がめちゃくちゃ成長した理由は、アリババのジャック・マー会長の「996システム」そのものであり、過去の日本がめちゃくちゃ成長した理由も似たようなものです。
そして今の日本は、「労働時間短縮」や「ゆとり」の影響から、国際的な競争では不利に立たされ、景気の後退や所得の低下に繋がってます。
とはいえ、何が正しいか分かんないですよね〜。
詰まるところ、どちらが幸せか分からないので、どちらでもいいわけですよ。
となると、周りのために無理して生きる理由が見当たらないので、やりたいことをやればいい、ということになりませんか?
私は、正しかろうが間違っていようが、自分らしく生きます。 安易に服従してしまう臆病者よりずっと立派だと思っています。
不特定多数の人に好かれるより、誰かにとっての、どうしようもなく必要な人でありたい!!
中国上海で起業した個人事業主13年目の挑戦は続く.......
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