中国ビジネスを愛する貴方におくる起業家のホンネ

好きなんだから堂々と宣言しちゃいましょ。私は、いま、改めて中国上海ビジネスに夢中♡

どっちがアホなのかバカなのか

中国進出する日本企業はなぜ失敗しやすいのか?

中国進出に失敗した日本企業によくありがちな話をするまえに、中国ビジネス成功のカギとなる駐在員についてザックリ説明します。
一昔前であれば、駐在員というのは高給取りでしたが、今はそんなことはありません。
私は2005年から上海に住んでいるのですが、当時の駐在員となると、海外赴任から帰国するとマンションが買える、なんて話もチラホラありました。
が、今の時代、海外駐在が当たり前になっているため、海外駐在は特別ではなくなりました。
 
会社規模によって様々ですが、30代の日本人駐在員の給与は800万円くらいが目安かと。
そうなると、上海の物価は日本より高いため、贅沢な暮らしはできません。
とはいえ、会社の規定によって様々ではありますが、海外赴任手当・住居手当・教育手当・帰国手当などなどがあるため高待遇なのは間違いありません。
 
何故にこの話を持ち出したかというと、中国人スタッフから愚痴られる日本人ビジネスパーソンが結構な割合で存在します。
先ほど述べたように、駐在員には海外赴任手当・住居手当・教育手当・帰国手当などなどがあるのですが、住居手当と中国人スタッフの給与に差異がない事例が目立ちます。
 
下手すると、駐在員の住居手当の方が中国人スタッフよりも高いかもしれません。
上海の日系企業で勤務する中国人スタッフ(30代)の給与が月15,000元とすると、駐在員の住居手当の金額と同じくらいの給与しかもらっていないことになります。
となると、現地社員からすると、自分の給与と比較して、日本人駐在員に愚痴を言いたくなることもあるでしょう。
能力がある日本人駐在員であれば、別に何の問題もありません。
能力がない日本人駐在員であれば、ただの給与泥棒でしかありません。
 
当たり前の話ですが、コストに対して見合った仕事をしないと、ただただ役立たずのポンコツと思われちゃうわけですよ。
誤解がないように申し上げますが、日本人駐在員は高待遇であるべき、と思っています。
但し、その金額に見合った仕事をして、コストをペイできるだけの結果を出して、仕事や利益で現地に貢献することが大前提なのは言わずもがなです。
 
やはり駐在員は結果を求められるので、業務のプレッシャーは相当あります。
現地では本社から来た代表者として見られ、日本側では中国事業の結果を出すために派遣した人材として見られ、とにかく見られまくります。
日本では中間管理職や平社員だった人も、現地では代表者または経営者に近い立場になります。
いちプレイヤーだった人が現地では管理職になる、ということです。
 
日本側からすると、駐在員は現地スタッフより高いコストがかかっているため、それ相応の結果が求められます!!
現地拠点は国内拠点ほど社員が多くないため、否応にも日本人駐在員は目立ちます。
業績が悪ければ本社からボコボコにされることもあるでしょう。
目標を達成しないと、駐在員の存在意義がない、と判断されることもあるでしょう。
 
中国ビジネスは簡単ではないのですが、駐在員は日本で働く給与よりも高く気軽にやっている、と妬ましく思う本社側の人間は相当数いるはずです。
結果さえ出せば、日本本社に理解者(仲間)が増えるため、中国ビジネスがやりやすくなるでしょう。
その反面、結果が出なければ、ただただ役立たずのポンコツと思われちゃうわけですよ。
となると、本社勤務の社員からすると、自分の給与と比較して、日本人駐在員に愚痴を言いたくなることもあるでしょう。
結果が出せる日本人駐在員であれば、別に何の問題もありません。
結果が出ない日本人駐在員であれば、ただの給与泥棒でしかありません。
 
と、まぁ、一部の企業を除けば、日本人駐在員は常日頃プレッシャーと戦っているのです。
ここでいう一部の企業とは、売り上げを気にしない企業(関連会社サポート的な役割の会社)でして、売り上げ目標がないため超ラク。のほほん生活ができます。
結果を伴う仕事がないため、やることは、本社への報告、出張者のアテンド、顧客の接待、くらい。
任期中はラクできますが、中国に駐在しても大した経験をしていない場合が多く、今後のキャリアを考えると不幸なんですけどね。
少し話が逸れましたが、こういう一部の企業を除けば、日本人駐在員は大きな結果を求められるので、業務のプレッシャーはかなりのものです。
だからこそ、先ほど述べた通り、日本人駐在員は高待遇であるべき、と思っています。
 
が、しかーし。
ここからが本題なのですが、中国ビジネスは特に最初の立ち上げなんて滅茶苦茶大変ですし、日本では考えられない問題が多発しますし、どれだけ有能でも相当な時間がかかります。
その苦労を知らない本社側から冷たい視線を向けられ、評論家気取りの阿呆がイチイチ余計なことを言うから、さらに中国ビジネスが厳しくなります!!
数日出張で短期滞在した程度の阿呆たちほど、現地への要求が厳しかったりします(苦笑)
そいつらに、「はやく結果を出せ!!!」と言われ続けるわけですから、「OKY(お前が・来て・やってみろ」)と叫びたくなる日もあるでしょう (笑)
いくら高待遇でも精神的にキツい!!
 
残念な話ですが、島国根性なんでしょうね。
駐在員への僻みだけでなく、本社勤務より高待遇になるため、自分の利益のために現地法人を徹底的に痛めつける阿呆が一定数存在します。
海外事業は国内拠点ほど組織が大きくないため、否応にも目立ちます。
要するに、なんだかんだいろんな理由を見つけて、駐在員をボコボコにすることができます。
かれこれ15年ほど、こういう出世競争や権力闘争を見てきましたが、ろくなもんじゃない!!!クソすぎる!!!
 
日本本社から「アイツ(駐在員)はダメ!!仕事ができない!!」と言いまくり、前任者を排除して自分が赴任したところで、業績が改善された事例は極々少数かと。
赴任して1年くらいは言い訳する猶予が与えられるでしょうが、2年たっても3年たっても何も変わらない場合が大半です。
日本本社にいたころは現地法人に対して文句を言いまくってたくせに、赴任して結果が出ない状態が続いた途端、前言撤回しまくる給与泥棒になったらダメですよ。
 
これ、別に珍しい話ではなく、「中国ビジネスに進出して、まんまと失敗する日本企業」の典型例です。
どっちがアホなのかバカなのか……….どうなんでしょうね(笑)
なにはともあれ、そんな井の中の蛙、お山の対照的な構えでは、鮮烈さ増す中国ビジネスで勝てませんよ!!!!!!!!!
 
日本本社は、中国ビジネスの最前線で頑張っている駐在員に孤立無援の戦いをさせたらダメですよ。
駐在員は、現地スタッフより給与が高いのに愚痴ばかりこぼし結果を出せない日本人になったらダメですよ。
私の経験が少しでも参考になり、新たな中国上海ビジネスの可能性を引き出していただければ幸いです。
f:id:WhiteTree:20200113153416j:plain
BALLANTYNE CASHMERE(バランタイン・カシミヤ)のニット http://www.ballantyne.it
BALLANTYNE CASHMERE(バランタイン・カシミヤ)のニット http://www.ballantyne.it
JACOB COHEN(ヤコブ コーエン)のパンツ https://jacobcohen.it
Borsalino(ボルサリーノ)のハット http://www.borsalino-japan.com