中国ビジネスを愛する貴方におくる起業家のホンネ

好きなんだから堂々と宣言しちゃいましょ。私は、いま、改めて中国上海ビジネスに夢中♡

アナタを救う中国ビジネス最新事情・上海アパレル市場編

ここ上海では、猛威をふるう新型肺炎コロナウイルスによって、景気は総じて悪化傾向

消費が停滞していると嘆いたところで、どうしようもない・・・・

そもそもの話、可処分所得が減るのに、消費活動が活性化するわけがない・・・・
「若者の〇〇離れ」といった話は滑稽でして、経済的余裕がないため諦めざるを得ない。
「若者の消費離れ」ではなく「お金の若者離れ」という表現が適切ではないでしょうか?
要するに、「買わない」人が増えたのではなく、「買えない」人が増えました。
 
日本の20代は、物心ついたころから不景気でした。
中国の20代は、物心ついたころから好景気でした。
 
ですがですが、「日本の20代」であれ「中国の20代」であれ(物心ついたころの経済状況は異なりますが)本当に欲しいモノは買う傾向が強い、と思います。
本当に好きなモノじゃないと要らない、本当に欲しいモノじゃないと要らない、ということは、消費者としては賢い選択といえます。
 
あくまでも私の憶測ですが、新型肺炎コロナウイルスの打撃は、リーマンショックを超えるでしょう。
いわゆる「コロナ不況」に突入するため、これを機に、「売れるモノやコト」「売れないモノやコト」の更なる二極化が進みます。
 
とはいえ、ですよ。
コロナ云々関係なく、中国ビジネスで大苦戦しまくりの日系アパレル企業が多すぎる。
モノが悪いのか、ヒトが悪いのか、どうなんでしょうね・・・・
アパレル産業は、不況の煽りをガチで食らう産業(泣)
景気が悪くなると、まず個人消費者が節約するのが衣類。
衣食住のなかで、一番ダメージが大きい!!
 
中国アパレル市場をザックリ解説しますと、需要のあるモノは即売れる、需要のないモノは値段を下げても売れません。
日本よりマシではありますが、本当に好きなモノ(必要なモノ)でないと、売れない時代に突入しています。
消費者は賢いので、購入するまえにスマホで調べて、他のモノと比較するため、消費者にとって価値のないモノは売れません。
ザックリ言うと、日に日に消費者は賢くなっているため、無能な会社は倒産します。
 
私自身、日本のアパレル企業とは「店舗設計」や「店舗内装」の仕事でしか接点がないのですが、イタリア企業とアメリカ企業の「ラグジュアリーブランド」のコンサルを10年以上やっています。
 
中国上海で売れる商品には、3つの法則が存在します。
❶「普遍」×「ラク(機能的)」×「インスタ映え(WeChat映え)」
❷「個性」×「ラク(機能的)」×「インスタ映え(WeChat映え)」
❸「凡庸」×「ラク(機能的)」×「インスタ映え(WeChat映え)」
 
❶「普遍」=変わらないからこそ最先端、という考え方。
❷「個性」=何者にも属していない自分、ちょい人とは違う自己表現、という考え方。
❸「凡庸」=万人が気に入る無難なモノが良い、という考え方。
 
「普遍」「個性」はファッション寄り、「凡庸」はアパレル寄り、といえます。
アパレルは、既製服を表すことから、商業的な要素が強く、沢山の人たちに売れるものを意識して作られ、トレンドに合わせて消費されるもの。
ファッションは、全体の雰囲気やトレンドを表現するモノであり、特定のアイテムを指すモノではなく、組み合わせで生み出される雰囲気そのもの。
カンタンに言うと、「アパレルセンスが良い」とは言わず、「ファッションセンスが良い」と言いますよね。
 
ここ上海ビジネスでは、「普遍」「個性」「凡庸」の違いはあれど、「ラク(機能的)」「インスタ映え(WeChat映え)」は、「売れるアパレル」と「売れるファッション」の合致する点。
となると、「日本のアパレル企業は中国市場で売れる」はずなんですけどね・・・・
 
少し話が逸れますが、本日着用している「ジャケット・ニット・シューズ・ハット・バッグ」は大凡10年前に購入しましたが、まだまだ現役バリバリ。
❶または❷に該当するブランドといえます。
 
先ほど、中国上海で売れる商品には、3つの法則が存在します、と申し上げました。
❶「普遍」×「ラク(機能的)」×「インスタ映え(WeChat映え)」
❷「個性」×「ラク(機能的)」×「インスタ映え(WeChat映え)」
❸「凡庸」×「ラク(機能的)」×「インスタ映え(WeChat映え)」
 
もし私が、在上海日系アパレル企業の代表なら、❸は避けて、❶か❷で勝負します。
ラク(機能的)」×「インスタ映え(WeChat映え)」は、どのアパレル企業でも少なからず意識したうえでモノづくりをしているため、とりわけ気にする必要はないかと。
「普遍」「個性」は、ブランドコンセプトに左右される部分が大きいため、とりわけ気にする必要はないかと。
もし、これらの理由から「売れない」と言うのであれば、自社ブランドの全否定に等しい・・・・

日本中国(業界)問わず、「猛威をふるう新型肺炎コロナウイルスが変えたモノとコト」に焦点をあて、次代(コロナ後)の潮流や変化を見極める必要があるかと。
要するに、「コロナ前の〇〇が売れるワケ」と「コロナ後の〇〇が売れるワケ」に着目すべき。
 
では、そんな視点から改めて「2020年・上海ファション市場」「2020年・上海アパレル市場」を見つめ直すと、やっぱり「コロナ前の〇〇が売れるワケ」と「コロナ後の〇〇が売れるワケ」に「大きな変化はない」と思います。
「上海アパレル市場」と「上海ファッション市場」は、ほぼほぼ変わらない、というのが私の見解です。
 
不景気による消費の停滞は間違いなくありますが、「コロナ前に売れていたモノはコロナ後も売れる」「コロナ前に売れていないモノはコロナ後も売れない」。
本当に好きなモノじゃないと要らない!!本当に欲しいモノじゃないと要らない!!
 「好かれるモノ(平均60ー70点)」よりも、「惚れられるモノ(貴方にとっては10点かもしれませんが、私にとっては100点満点)」が絶対にウケる!!!
好きと惚れるは、まったくの別物。
 
同じようなモノを売っているのに、「儲かる会社」と「儲からない会社」がありますが、人材の能力差を抜きに語れません。
「中国市場に合わないモノやコト」だから売れないのではなく、「中国市場に合わないヒト」だから売れない可能性はないでしょうか?
すべては誰がやるかに尽きる!!!

中国上海ビジネスにはコレが絶対!という公式はありませんが、私の経験が少しでも参考になり、新たなビジネスの可能性を引き出していただければ幸いです。

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