中国ビジネスを愛する貴方におくる起業家のホンネ

好きなんだから堂々と宣言しちゃいましょ。私は、いま、改めて中国上海ビジネスに夢中♡

無意味で侮辱的な人事評価

当事者意識を持って物事に取り組める人こそがチャンスをものにデキる人。

当事者意識を持っているかいないかは、仕事の場面においてはとても重要なことです。
中国ビジネスを成功させる秘訣は知りませんが、成功した人は当事者意識で動いています。
 
とはいえ、出る杭を打つ会社に属していたら、当事者意識が強い人ほど、不当な人事評価を下される可能性も皆無ではありません。出る杭は打たれるのが当たり前になっている企業風土だと、「自分で考えて行動するタイプ」を疎ましく思う人が多いのも事実。
 
私は中国上海で起業した個人事業主の13年目を迎えました。
自営業をやると、ありとあらゆる全ての結果が自分の責任になります。一度成功しても数年後には……といった話も珍しくないため、成功を長引かせるためには、当事者意識が必要不可欠でした。
溢れんばかりの当事者意識があるからこそ、異国の地で13年もの間、会社を存続させることが出来ています。いずれにせよ、当事者意識を持ち、時代の流れに対応して柔軟に変化し続けていかなければ生き残れません!
 
そんなこんなの理由から、当事者意識とは何か、当事者意識を持たせるための方法について語ります。
 
ここ上海には、優秀かつ情熱のある日本人駐在員もいますが、無能かつ無気力な日本人駐在員もいます。
日本企業はクビになりにくいため、リスクを取らずにノラリクラリやっている人も一定数いる。
とはいえ、業績が良かろうが悪かろうが、報酬・休暇・賞与など然程変わらないため、わざわざリスクをとる必要がない、といった心情になるのは理解できます。頑張ったところで……という雇用形態では当事者意識は芽生えにくい。
 
誤解のないように申し上げますが、個人の批判をしたいわけではなく、日本企業特有の人事評価システムを批判したい!!!!!
 
海外で戦う我々は、「国内での仕事から海外での仕事へと新たな役割の変化」に遭遇するなかで、「国際的アイデンティティ」を獲得します。「国際的アイデンティティ」と「国内社員としてのアイデンティティ」では、求められている性質が異なる。
日本の職場は以前と同じでも、海外赴任をして戻ってくると、職場ではなく、その人が別人になっていることが多々あります。
「国際的アイデンティティ」の強い海外赴任社員は、元いる場所に戻った、という安心感よりも、疎外感や違和感を感じ、「アイデンティティの矛盾」が生じやすい。
その反面、現地にあまり溶け込めなかった(活躍できなかった)人は、「国際的アイデンティティ」は弱く、「アイデンティティの矛盾」が生じにくい。
 
結局のところ、何が言いたいのかと申しますと、頑張れば頑張るほど「国際的アイデンティティ」が強い人になるため、日本に戻ると「行き場を失う海外勤務経験者」になる可能性を否定できない!現地にうまく適応し、現地で活躍してくれる人材ほど、会社を辞めてしまうリスクが高くなる!!
 
企業は「行き場を失う海外勤務経験者」を減らすべく、海外勤務者が海外経験をいかせるよう配慮すべき。
それに加えて、私が本社の人間なら、駐在員に「ストックオプション」を付け、業績と自分の資産を連動させ、当事者意識を強制的に植えつけます。
頑張ったところで……という雇用形態では当事者意識は芽生えにくい。
 
中国上海ビジネスで成功するか否かは、準備の出来次第でホボホボ決まります。
仕事は段取り八分で決まる、といっても過言ではありません(段取り八分・仕事二分)
準備の出来栄えを左右するのは、当事者意識であり、能力ではない、と思う。
あんなコトやこんなコトが頻繁に起きる中国ビジネス。受け身の姿勢(当事者意識の低い人)だと、何が起きても変じゃない「中国ビジネスあるある」を受けきれない。
中国ビジネスのスピード感はハンパないため、このスピード感についていけないと話にならない。
「スピード重視の中国ビジネス」と「受け身の人(当事者意識の低い人)」の相性は最低最悪!!
 
私の経験上、先見性を持って仕事に取り組んだところで、コトは思い通りに進まない場合が多い。だからこそ、余計に、中国ビジネスは常に先を見据えて行動しなければダメ!
当事者意識が低い人は、コトが起きてから動きがち。当事者意識が高い人は、コトが起きる前に動きがち。
 
「やらないことが前提」「他人がやることが前提」といった空気が蔓延している会社では、「強い当事者意識」と「柔軟な発想」で仕事に取り組むことはできません。
そんな井の中の蛙、お山の大将的な構えでは、熾烈さ増す中国上海ビジネスで勝てません。「走りながら考える」ということを企業の体質として作り上げていかないと海外で戦うことは難しい。
 
で、ここから述べるコトがこの話のキモなんですが、中国ビジネスの救世主は、実はものすごく身近な所に居るはず。
どのように中国上海ビジネスと向き合うべきか、と問われれば、日本本社は日本人駐在員を信用すべき、と答えます。信頼できる社員を「現地法人の責任者」に任命し、責任だけでなく、権限も与えるべき。
日本本社のグローバル化が進んでいないと、「日本はこうだから、現地もこうあるべき」と決めつけがちなのですが、そうなると駐在員は本社と現地の板挟みになる。
となると、期待された力を発揮できないのは何故?本人の問題?本社の問題?
 
中国ビジネスだけでなく海外ビジネス全般にいえることですが、日本の常識でモノゴトを考えると、あらまし痛い目にあいます。
それゆえ本気で中国ビジネスと向き合う人は、「海外仕様の思考」が不可欠になり、「国際的アイデンティティ」を高める必要性に迫られます。
中国ビジネスを成功させるためには、真のグローバル人材が必要不可欠!!!!
これを突き詰めてしまうと、日本に戻ると「海外生活が長い日本人は変わった人が多い」と見られてしまい、人事評価のパラドックスに悩まされます。
要するに、「海外生活が長い日本人は変わった人が多い」と判断されてしまい、マイナス評価をされてしまうこともある(苦笑)
 
駐在員に対する赴任期間中の支援が期待できないだけでなく、帰任後のキャリア形成への配慮がなければ、どこのどいつが当事者意識を持つのでしょうか?
期待された力を発揮できないのは何故?本人の問題?本社の問題?
大事なコトなのでもう一度言います。期待された力を発揮できないのは何故?本人の問題?本社の問題?
 
そんなこんなの理由から、海外に行った人だけがグローバルを意識するのではなく、日本で仕事をする人こそグローバルな視点を持っていなければならない、と思うのです。
いつまでも無知でいたければ、自分の取るに足らぬ意見と知識に満足していればいいのですが、日本本社の国際感覚の欠如が起因となり、中国ビジネスがうまくいかないコトもあるのではないでしょうか?
 
中国ビジネスを成功させるための最大戦力である駐在員を「捨て石」にしたらダメ!メッ!
私の経験が少しでも参考になり、新たな中国上海ビジネスの可能性を引き出していただければ幸いです。
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