男心と秋の空 - 中国ビジネスを愛する貴方におくる起業家のホンネ

秋の気配も次第に濃くなり、上海に滞在している皆様のココロは秋モードにシフトチェンジしている今日のこの頃かと思います。

私はというと、上海で起業して丸10年！！！！！！！

自画自賛しすぎるのは野暮ですが、
中国・上海で起業した個人事業主の11年目というのは、なかなか立派な勲章ですよ。

データベース（日本の会社生存率）によると、
起業してから5年以上続く確率は約15%ほどであり、起業してから10年以上存続する確率は約6%。
つまり、100社起業しても10年後には6社しか残らない計算です。
ね、こんな私ですが、まあまあ立派でしょ？

時折、上海で起業を成功させるためのアドバイスを求められることがあるのですが、
たいていの場合はさほど起業に興味があるとは思えない人が多いのですが、
その手に限って「自分の性格」「自分の経歴」「自分の年齢」という壁を持ち出してくるから困ります。
「自分の性格では社長は無理」「自分の経歴では能力が足りない」「自分の年齢では損害を受ける可能性がある」など。

起業するなら何歳がベストですか、と問われて、明確に答えられる人がいるのでしょうか。
そんなものは起業する人にとって本来意味はないハズ。性格も能力も知らんがな。
やりたければやるし、やりたくなければやらないし、だけの話。

もし人生が二回あれば他人の言う通りに生きてもいいけど、人生は一回しかないんだから自分の自由に生きればいい。
本気で自分の人生と向き合って、真剣に生き抜いたらいい。
偶然にしか接触せぬ人々に気に入られるよりも、自分自身にジブンジシンが気に入られることが大事。
ジブンを抑えて生きるコトはやめたほうがいいですよ。諦めは日常的な自殺ですからね。

なかなか一歩を踏み出せない人もいるでしょうが、
希望と恐れは切り離せない関係なので、やりたいようにやればいい。希望のない恐れもなければ、恐れのない希望もない。
行動こそが、不安への良薬です。
私たちが何をしたところで、世界は変わらないから、たまに間違いをおかしたところで、どうってことない！！

ここで昔話をひとつ。
24歳で起業してからというのも、成功の喜びに浸る間もなく、何度も失意の底に突き落とされました。
人生の小さな不幸せは、私が大きな不幸を乗り越えていくのを助けてくれる、と己を励ます日々。
今が最悪の状態と言える間はまだ最悪の状態ではない。障害は不便だけど障害は不幸ではない。
すべての不幸は未来への踏み台にすぎない。人間には幸福よりも不幸のほうが二倍も多い。

改めて言うまでもありませんが、不幸に対する特効薬はありません。
だから昔から、「退屈な忍耐」や「諦めといった美徳」があるのです。
とはいえ、起業家・経営者として成長するためには、幸福より不幸の方が良い教師、でしたけどね。

そんな日々を過ごしていたのですが、あるときパッと閃いたのです。
なにをしたところで、めっちゃ面倒があるやん、ということに。
一例をあげますと、智に働けば角が立ち、情に棹せば流され、意地を通せば窮屈。
理性的・合理的過ぎると、ちょっと冷たく協調性にかけてしまう。
情という流れがある所に、更に情でもって棹を突けば、どうしようもなく流れてしまって、コントロールできない。
自分の意地を通せば、人とぶつからないように気を遣わないとダメ。

結局のところ、なにをやったところで、誰かはプンプン・イライラ・ムカムカするんですから、
自分らしく今を生きたほうがいいですよね、という結論に至りました（笑）
人は誰かの期待を満たすために生きてるワケじゃない。

正しかろうが間違っていようが、自分らしく生きる。安易に服従してしまう臆病者よりずっと立派でしょ？
思った通りの人生にはならないかもしれないが、良かったと言える人生にしたいですね。
中国・上海で起業した個人事業主の11年目の挑戦は続く.......