中国ビジネスを愛する貴方におくる起業家のホンネ

好きなんだから堂々と宣言しちゃいましょ。私は、いま、改めて中国上海ビジネスに夢中♡

上海在住日本人起業家が感じている不安

今週から企業活動を再開する予定でしたが、安全面を考慮して、スタッフには一週間の休業を通知しました。

企業活動の再開に伴い、多くの人が街に出るため、感染者が広がる恐れがあるからです。
上海の人口は約2200万人。一平方キロメートルの人口密度は5500人。
新型コロナウイルスの感染力は予想より強く、症状は予想より弱いですが、感染爆発は絶対に避けなければなりません。
この状況が長引けば長引くほど、企業が被るダメージは大きくなる!!
 
2005年から上海に住み、2006年から上海で会社経営をはじめましたが、こんな上海を見たことがありません。
今はマシになりましたが、春節期間中の上海は、まるでゴーストタウン化した映画のようでした。
その変わり果てた姿を目にして、ものすごく厳しい一年になる、回復は早くて半年かかる、と覚悟しました。
誤解がないように申し上げますと、春節期間中の上海は、コロナウイルスの問題がなくとも人が少ないですけどね。
私の住む上海中心部は、今週から人が増えており、普段の風景には遠く及びませんが、活気が出てきました。
 
が、しか〜し、コロナウイルスの終息の目処が立ちません(泣)
ウチの会社(内装会社とコンサル会社)を例に説明しますと、1月は日本の正月と中国の春節旧正月)で企業活動が減少。2月はコロナウイルスで企業活動が停滞。
おそらく3月4月5月と続くでしょうから、めちゃくちゃ大変………。
大手企業は資金力があるため最終的に生き残り、回復が見込める一方で、我々のような起業家は死活問題に直面しています。
判断を誤ると、会社存続の危機に追い込まれる可能性大のため、あらゆる選択を検討中。
 
この数ヶ月の間に、強烈な倒産の嵐が巻き起こるのは必定かと。
この期間の売上が例年の半分以下の会社も多く、家賃と人件費のコスト面の圧力に耐えられないでしょう。
今回の感染の影響で、資金繰りが難しくなり、さまざまな業界の中小企業の倒産リスクが大幅に上昇したのは言わずもがなです。
中国経済の減速どころの話ではなく、中国経済の急停止ですから、多くの企業は一様に危機的状況を迎えた次第。
改めて言うまでもありませんが、日本国内も対岸の火事ではありません。
 
とはいえ、間違いなく、中国経済は復活します!!
現段階で、私の抱える問題は大きくわけて3つ。
❶終息はいつなのか? 5月と予想
❷それまで耐えることができるのか? 個人資産を切り崩して対応 
❸終息後の変化に対応できるのか? 検証中
 
❶❷は自分なりの答えが出ていますが、❸に関しては更なる検証が必要です。
とはいえ、大まかな変化は予想できます。
1)スタートアップ企業や中小零細企業の倒産が増加 
2)外国人居住者が減少 
3)中国進出企業が撤退
4)大きな買い物が増加 
5)出生率が増加 
6)地方回帰が増加 
7)体重の増加
 
1)スタートアップ企業や中小零細企業の倒産が増加→売上の減少による資金繰りの悪化
 
2)外国人居住者が減少→安全面の不安や子供の学校問題などから家族を帰国させ、売上の減少による資金繰りの悪化によって駐在員の数が減る
 
3)中国進出企業が撤退→サプライチェーンの倒産が増加してサービスの提供が難しくなるだけでなく、売上の減少による資金繰りの悪化
 
4)大きな買い物が増加→溜まりに溜まった鬱憤を晴らすために、富裕層が中心となって大きな買い物をする
 
5)出生率が増加→引きこもり生活が続き、家に長期間いてもやることが限定されるため、♡♡♡が増える
 
6)地方回帰が増加→地方都市の封鎖による影響と価値観の変化
 
7)体重の増加→行動範囲が限定されるだけでなく、ストレスが溜まるため爆食い(私は7キロ太りました)
 
ほかにも色々と、終息後の変化はあるのでしょうが、コチラに関しては、ほぼほぼ間違いないでしょう。
だから何やねん、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、いずれにせよ、私のような起業家が生き残るためには「新しい機会に着目して創造する」行為を絶えず行わなければなりません。

 

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者ですからね。
 
冒頭に述べましたが、2005年から上海に住み、2006年から上海で会社経営をはじめましたが、こんな上海を見たことがありません。
いま何かしら動いたところで、必然の糸に絡みとられる感覚があるのですが、「今はできない」だけであって、「絶対にできない」わけではありません(多分)
かつてないほどに大変な状況ではあるのですが、なんとかなる、と信じています(笑)
 
中国上海ビジネスにはコレが絶対!という公式はありませんが、私の経験が少しでも参考になり、新たなビジネスの可能性を引き出していただければ幸いです。

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