中国ビジネスを愛する貴方におくる起業家のホンネ

好きなんだから堂々と宣言しちゃいましょ。私は、いま、改めて中国上海ビジネスに夢中♡

なんで駐在員は大変なのか

企業にとって海外赴任社員が果たす役割の重要性は日に日に高まっています。

その一方で、現地にうまく適応し、現地で活躍してくれる人材ほど、会社を辞めてしまうリスクが高い。

海外赴任者のアイデンティティの変化は、日本本社も知っておきたいポイントです。

中国・上海ビジネスにおいても然り。文化や風習が異なる上海に出向いて責任のある仕事をするには、様々な困難があります。
「国内での仕事から海外での仕事へと新たな役割の変化」に遭遇するなかで、「国際的アイデンティティ」を獲得します。

「国際的アイデンティティ」と「国内社員としてのアイデンティティ」では、求められているモノが異なります。
日本の職場は以前と同じ(変わらない)でも、海外赴任をして戻ってくると、職場ではなく、その人が別人になっている。
国際的アイデンティティの強い海外赴任社員は、元いる場所に戻った、という安心感よりも、疎外感や違和感を感じる。
簡単に言えば「アイデンティティの矛盾」が生じるのです。

グラスに入っているワインを見て「ああ、もう半分しか残っていない」「お、まだ半分も残っているじゃないか」。
二人の人間が同じ場所から眺めている。ひとりは泥土を、もうひとりは星を。
お察しのとおり、見てる景色(見ようとしている景色)にズレが生じるんですよね。コレが問題の引き金になる。

補足すると、現地にあまり溶け込めなかった(活躍できなかった)社員は、「国際的アイデンティティ」は弱い。
が、現地に適応し、現地で活躍した度合が大きいほど、「国際的アイデンティティ」を高める(強い)と考えられます。
海外赴任を経験することで形成された海外ビジネス仕様のアイデンティティは、帰国後も本人の中で維持されやすい。
それが会社を辞める大きな原因の一つです。

中国・上海ビジネスでは、日本の常識で物事を考えると、あらまし痛い目にあいます。(結構痛い目に頻繁にあう)
それゆえ「海外仕様の思考」が不可欠。つまり「国際的アイデンティティ」を高める必要性に迫られる。
これを突き詰めてしまうと、いわゆる「海外生活が長い日本人は変わった人が多い」になるのですが......
海外赴任後に元(日本)の職場に戻ると、「アイデンティティの矛盾」が生じ、人によっては苦しみます。

私は上海で起業した個人事業主の10年目ですから、日本の風潮に馴染める自信がございません。
俗に言う、長期海外在住者の浦島太郎化というヤツですね(苦笑)
生活は馴染めるのでしょうが、仕事のやり方には戸惑う(違和感を感じる)でしょう......
明るく「NO」と言うほうが、無表情に「YES」と言うよりも素敵だと思うんですけどね。

企業にとって、海外赴任で活躍した社員に辞められるのは、大きな痛手。
ゆえに、企業は「行き場を失う海外勤務経験者」を減らすべく、海外勤務者が海外経験をいかせるよう配慮すべき。
言うまでもなく、海外事業を成功させるための最大戦力である海外駐在員を「捨て石」にしたらダメですよ。

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