中国ビジネスを愛する貴方におくる起業家のホンネ

好きなんだから堂々と宣言しちゃいましょ。私は、いま、改めて中国上海ビジネスに夢中♡

頑張る君に花束を

別に頑張らなくていいんだよ、結果さえ出せばね。

スタッフに「頑張れ!」と言ったところで、仕事のモチベーションが上がらない。
中国・上海ビジネスでは「頑張れ!」なんて方法は通用しないことが多い。

本音を言えば、経営者としては、スタッフに頑張ってもらいたいですよ。
が、人々が自分に調和してくれるように望むのは非常に愚かな考えだと思うのです。
ご周知のとおり、人材の獲得難に加えて、人材の定着も難しく、日本人のようには働かないです。

中国人がどうこうの話ではなく、日本企業に問題があるんですけどね。
結論から申せば、日本企業でスキルを身につけたら、欧米企業に転職したい、という希望者が多い。
どういうことかと申しますと、
日本企業を志望する理由は、「勉強できる」「雇用が安定している」。
日本企業を辞めたい理由は、「昇進・昇格ができない」「実力主義ではない」。
優秀な中国人から「選ばれない理由」があるんです。

先ほど、スタッフに「頑張れ!」と言ったところで、仕事のモチベーションが上がらない、と申しましたが
「昇進・昇格ができない」「実力主義ではない」のであれば、頑張っても意味ないじゃん、になりがちです。
もし私が同じ立場に置かれたら、よほど特別な何かがない限り、絶対に頑張らないでしょう。
こんな有り様ですと、優秀な社員が去り、無能な社員が残る、クソみたいな組織になります。
そのため、現地社員のモチベーションとコミットメントを高めることが重要です。

弊社の事情を話しますと、会社(組織)が小さいためポジションがなく、現地社員へのコミットメントが不十分です。
結果を出したところで、上海事業のナンバー1と2のポジションが空くことはなく、もう先が見えているのです。
諸々の事情から、スタッフに「頑張れ!」と言ったところで..........と思うんですよね。
理想を言えば、各地に支社(拠点)をつくり、ポジションを用意することでしょうが、さすがに非現実的です。

解決策として、優秀な社員の独立起業を支援するために、資本金の一部を負担します。
こうすることで、1)スタッフの目標ができる 2)競合にならない 3)ビジネスパートナーの誕生
双方にメリットが生まれます。

別に頑張らなくていいんだよ、結果さえ出せばね。これは決して投げ遣りではなく、「割り切った関係」です。
自ら進んで求めた孤独や他者からの分離は、人間関係から生ずる苦悩に対してもっとも手近な防衛となる。
正直なところ、中国人スタッフは弊社に対する忠誠心は弱く、独立起業に対する情熱は強い。
「独立起業を支援する」活動を始めてから、社員が自発的に考えて生産性の高い仕事をするようになりました。
他人の短所を見れば憂うつになり、他人の長所を見れば人生が明るくなる、というのは本当です(笑)

スタッフに「頑張れ!」と言ったところで、仕事のモチベーションが上がらないですが、
事業戦略と連動した組織(人事)マネジメントソリューションがうまくハマれば、
「頑張れ!」と言わなくても、スタッフが自発的に生産性の高い仕事をしてくれます。

正しかろうが間違っていようが、これが私の上海会社経営です。
意外や意外、慣習(しきたり)とは反対の道を行けば、物事は予想外に良い方向に進む、かもしれませんよ。

AC Alessandro Cantarelli(アーチー アレッサンドロ カンタレリ)のジャケット http://www.cantarelli.it
LUIGI BORRELLI(ルイジ・ボレッリ)のシャツ http://www.luigiborrelli.com/
Borsalino(ボルサリーノ)のハット http://www.borsalino-japan.com
KANEKO OPTICAL(金子眼鏡)のメガネ http://www.kaneko-optical.co.jp